FC2ブログ

*All archives* |  *Admin*

2012/11
<<10  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  12>>
掘り出したものは!!
「出会いは黄砂の中で」

 ―誰か助けて。

 照りつける太陽。果てしなく広がる黄金色の波。
 広い砂漠の中程で、その女は助けを求めていた。
 漆黒の髪、浅黒い肌そして黒曜石の瞳。腕には小さな赤ん
坊…。辺りには先ほどまで、息があったと思われる人々の死
体。荷は奪われ、水の一滴すら残っていない。
 全身にひどい傷を負いながらも、一命を取り留めた彼女は、
持てる力を振り絞って我が子を守ろうと抱きしめていた。
 ずたずたに切り裂かれた服は血で紅く紅く染まっていた。
 起き上がる力も残っていない…瞳はただ、空を仰ぐのみ。
 薄れゆく意識の中…女は馬蹄の音を聞いた。

 ―助けがきた。どうかお願い…この子だけでも助けて…。

 熱砂の向こうから近づいてくる数騎の馬の影を見ることな
く、彼女の瞳は閉じられ…ついに起き上がることはなかった。

 巻き起こる砂塵、六騎の馬が陽炎の中から姿を現した。
 馬上には、白い覆面の男達…前に五人、後ろに一人。
 倒れている女の前まで来て、彼らはその足を止めた。
 側には数人の血にまみれた従者達が無造作に転がる。
 それぞれ、馬を下りて、各々手をあて生死の確認をする。
 前の五人のうちの一人が、振り返り後ろに声をかけた。
「お頭、またですぜ。あいつらに殺られたみたいです。」
 お頭と呼ばれたその男は、仲間の言葉に小さくうなづくと
馬を下り、前に進み出て、倒れた女の傍らに駆け寄る。
 はらりと徐に覆面をとくと、輝くばかりの金色の髪がふぁ
さりと零れ落ちた。
 年の功は、三十過ぎくらいだろうか、がっしりした体つき
をしている。
 後ろの仲間たちも男に倣い、覆面を取り、頭を下げた。
 男は碧色の瞳を哀れな犠牲者の方へ向け、十字を切る。
「砂族どもめが…むごいことしやがるぜ…。おい、お前ら…
丁重に弔って…」
 仲間達に、犠牲者の亡骸を埋葬するように命じたその時…。
―…ふぎゃあ、ふぎゃあ。―
 弱々しいながらも、かすかに赤ん坊の泣き声がして、男は
はっと足元を見やった。
 泣き声は目の前に倒れている女の下から聞こえてくる。
「うぉお?ガキの泣き声が聞こえるぞ!!お前ら、手伝え!!」
 仲間達に命じて、女の亡骸をどかせたその下に…、小さな赤
ん坊がいた。母親と同じ、漆黒の髪、浅黒い肌…そして黒曜石
の瞳。生まれてまだ何ヶ月くらいかの幼子は、小さな小さなその
体を震わせて懸命に泣いていた。男はそっとその赤ん坊を抱き上
げた。その無骨な手が、赤ん坊の髪を優しくなでる。
「おい…赤ん坊が生きてたぞ。ほら、ぴんぴんしてらぁ!」
「…本当だ!…でも、お頭、その子どうするんでさぁ?」
 仲間の一人が、問い掛けた。男は、しばらく考えるようなしぐ
さをし…にっと明るい笑みを浮かべてこう言った。
「…これも…神様のお導きとやらかもしれねぇ、こいつはよ、俺
が育ててやるぜ!この女の代わりになぁ!!」
 高々と赤ん坊をかかげる男。一斉に赤ん坊に視線が注がれる。
「エーッ!!お頭!!気は確かですかい?赤ん坊なんてどうやって
育てるんでさぁー!!」
 仲間たちは、一様に驚いた表情で男を見やる。そんな仲間たちの
動揺もなんのその、男は既に赤ん坊を布でくるんでやっていた。
「んなもん、どうとでもならぁ!!お前ら、文句あるのか??」
 男は、きっと一同を一瞥し、一括する。しばしの沈黙の後、仲間
の一人がこくりと頷く。他の物も皆、しっかりと頷いた。
「わかりやした。俺たちは皆、お頭の言葉に従いやす!!」
 満足そうに男は頷いて、腕の中の赤ん坊に笑いかけた。
「おう、ちびすけ。今日からお前は俺の子だ!!名前は…そう!!
ユティカだ!!」

 ユティカと名づけられたその赤ん坊の運命は…今、静かに回り始
めた―――――――。

**********************************************************

はずかしいので、アメンバー限定とか(笑)
こういう文章を昔かいてたり書いてなかったり…。
きっ気が向いたら、この続きなんとかしてみようと思います(爆)

*花梨*
*マラソン*
マラソン

生きてるってマラソンみたい
こんなに苦しいのに
こんなに辛いのに
先頭からずいぶんと離されて
みんなに先を越されていても
なぜ この足は前へと進むのか

嫌ならやめたらいいのにね
ほら簡単だよ やめるのなんて
簡単だからこそ 走りつづけるって
ものすごく難しい事なんだ

マラソンはやめても また走れるけれど
生きる事をやめたら もう走れないから
立ち止まるな 振向くな 前を見ろ
そう自分に言い聞かせて 走る
いつかゴールに辿りつくまで

***********************************
今日は「マラソン」をアップしてみました。
いつもより、ちょっと短めの詩。今回のこの詩は。
自分自身に言い聞かせるつもりで書いたものです。
へたって座り込みそうなとき、奮い立たせるために。

*花梨*
来てくれてありがとう
プロフィール

藤咲花梨

Author:藤咲花梨
日々まったりと…。
なんくるないさぁv
のんびりつぶやいてます。

何はなくとも歌うこと!!
アニソン、アニメや漫画を
こよなく愛する
ちみっこであります。
ポニョに似てるらしい?!
詩を書くこともあります。
最近はカラオケが楽しくて♪
カラオケブログが多いかも(笑)



カテゴリ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カレンダー
10 | 2012/11 | 12
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
お世話になってます
おたよりはこちら

名前:
メール:
件名:
本文:

Twitter
更新をお知らせします
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
QRコード
QR
RSSリンクの表示